多くの人は趣味や好物があり、それはストレス緩和に役立っています。
しかし、だからといって多くの人は、楽しいことや好きなことに溺れることはありません。
飽きたり、お金が足りなくなったり、生活に支障が出たりすると、どんなに好きなことでも適当に切り上げます。
ところが、依存症になってしまうと、それができなくなってしまうのです。
この原因には、ドーパミンの分泌が関連していると言われており、楽しかったり、嬉しかったりした時には、脳内でドーパミンが大量に分泌され、依存症になるとそれを抑制できなくなるそうです。
依存症は、お酒や薬物以外にも、ギャンブル、スマホゲーム、買い物など、様々なことが対象になります。
最初は「夢中になりすぎたかな・・・」と思う程度からはじまるので、それほど気にならないかもしれませんが、趣味や好物のために借金をしたり、仕事が手につかなくなったり、家族と喧嘩を頻繁にしたりするきっかけになったりする状況になったら、依存症の入り口にいると考えたほうがいいかもしれません。
そして、治療について考えましょう。
依存症の治療は早いほど治る確率が高くなりますが、深みにはまればはまるほど、治療は困難になります。
また、一旦治っても、再び再発することもあるので、根治は容易ではありません。
ですから、依存症の初期ではないかと感じたら、「まずいな…」と冷静になって、家族や友人など、身近な人に相談しましょう。
依存症は脳の病気です。
ですから、一人でなんとかしようと考えずに、周囲の力や専門家のアドバイスを受けて適正な対処をしなければなりません。