ゲーム依存症とは、人間関係や健康面に問題が生じても制御がきかずゲームに没頭し続け、日常生活に支障をきたしてしまうことです。
以前は、10~20代の比較的若い世代の依存として認識されていましたが、スマートフォンの普及とともに、最近では30~40代の患者が増加してきているといわれています。
「ゲームの時間や頻度をコントロールできない」「日常生活でゲームを最優先にする」「問題が起きてもゲームを継続、エスカレートさせる」などの症状が1年以上続いている場合は、ゲーム依存症と診断される可能性が高いでしょう。
ゲーム依存症は、視力低下や肺活量の減少といった身体だけでなく、不眠や睡眠障害、イライラ感や衝動性といった精神的にも悪影響をもたらします。

ゲーム依存症の対応法としては、専門医療機関や保健所、精神保健福祉センターといった行政機関に相談し、専門家から適切なアドバイスを得ながら回復に向かう方法があります。
また、依存症の問題を抱えた者同士でミーティングや情報交換を行いながら、回復を目指していく自助グループに参加するという方法やリハビリ施設を利用する方法も有効です。
保健所や精神保健福祉センターに相談すれば、自助グループやリハビリ施設についても教えてもらうことができるでしょう。

依存症について考えるときに大事なことは、そのことによって本人や家族が苦痛を感じているのかどうか、生活に困りごとが生じているのかどうかということです。
本人や家族が苦しんでいるのであれば、それは改善が必要な状態であるため、依存症に関する正しい知識を身に付け、適切な対応をとっていくことが必要といえます。